拾得物

先日、クリニックの駐輪場に落し物があって
交番に持って行きました。

で、経験ある人はご存知でしょうが、
あれって結構時間掛かるんですよね。
中味の確認やら、遺失届けの照会やらで、

そのときは仕事終わりだったので、
時刻は夜八時を回ってまして
「早く帰って晩御飯が食べたいなあ」
と少しイライラしていたのですが、

対応してくれたお巡りさんが
「ちょっと、お兄さん、一緒に中味確認してもらっていいですかね」
「お兄さんの住所と電話番号もここに書いてください」
と、ずーっと私をお兄さん扱いするんです。

勤務医だった頃はよく患者さんから、
「今日は若い先生だね」とか
「お兄さん先生で良かったね」などと言われたものですが、それも今は昔。
久しぶりに、お兄さんと呼ばれて、ちょっと感激でした。

まあ、あの交番の辺りは暗いからそのせいだとは思うんですけどね。

ごぼう茶

先日、埼玉スーパーアリーナに行ってきました。

ラルクアンシエルの結成20周年記念

「20th L’Anniversary TOUR」です。

もちろんライブは最高だったのですが、その途中のMCで

HYDEさんが、

「昨日からごぼう茶というのを飲んでいてすごく汗をかく」

と言いはじめました。

いや、汗をかいているのは、ごぼう茶のせいじゃなく

昨日からコンサートツアーが始まって、

スポットライトを浴びているからでしょ?

と、誰もが心の中でツッコンだと思うのですが、

更に言うに事欠いて、

「コレ飲むと、3-4kgは痩せるらしいよ」

HYDEさんにそこまで言われたら仕方ありません。

早速、家に帰ってネット通販でごぼう茶を購入して、飲み始めました。

しかし、まあ、そのマズイこと。

ごぼうをすりおろした汁を飲んでるみたいです。

確かにHYDEさんも「ごぼう茶がおいしい」とは一言も言ってなかったっけ、

・・・それから数日、

スポットライトを浴びない私は特に汗も掻かないし、もちろん痩せたりもしません。

でも、いいんです。ファンですから。

金曜午後十一時

金曜日の午後11時、
みなさん、何をしていますか?

いろいろ楽しい事があるでしょうが、
もしあなたが神奈川県民なら、
その時間帯を、もっとも無意味に過ごす方法を教えてあげましょう。

テレビを見てください。

たぶん、その時間帯は「人志松本の○○な話」とか面白そうな番組もやっていますが、そこはあえてスルーして、チャンネルをTVKにしてください。

番組は「玉ニュータウン

正直、こんなひどい番組は見た事がありません。
「玉ニュータウン」にくらべたら、
「サクサク」がハリウッド大作映画に見えるほどです。
とくにMCの女の子がしゃきっとしないダメなカンジで、放送中に枝毛チェックをはじめちゃったりします。よほど新人なのかと思ったら、始まって今年で五年たっているとのこと。そのMCの子も五年選手だそうで、このクオリティを五年継続するというのは普通じゃ考えられません。

我が家が、何かのはずみでうっかりチャンネルをあわせてしまったのが、今年七月のこと。
以来、こんなにダメな番組なのに、なぜか息子と私は気に入ってしまい、金曜日は二人そろってテレビの前に正座しています。

みなさんも、是非一度試してみてください。
何も残らない無駄な時間を過ごせます。ある意味すごく贅沢だと思いますよ。

飲んじゃダメ

今年は、暑いせいか炭酸飲料がうれているそうですね。
そのため、飲料メーカー各社、炭酸入りドリンクを新発売していて
生茶スパークリング」とかソイッシュとか
微妙な味の飲み物が町にあふれかえっています。

私は新しいもの好きなので、目に付くものがあると
まず試してみるんですが、
どれも、ちょいマズ……というか

一口目は美味しいんだけど、後味が気持ち悪いとか
馴れれば飲めるんだけど、馴れるまで我慢できないとか

そりゃあ、もし本当に美味しいものだったらとっくに商品開発されてますよ。たとえばコカコーラ社なんかは日本に出来てもう五十年たってるわけですからね。五十年いろいろと試してきたはずで、いまさら新しく美味しいものが出るわけがない。

そんな中、おそらく商品開発部がヤケクソになった結果であろう商品を見つけました。

高梨乳業さんの

スースーウォーター

このドリンクは、今までにない全く新しい味です。
・・・いや、正確には違います。皆が良く知っている、毎日味じわっているものの味です。

私が何を言いたいかと言うと、

つまり、このドリンク、歯磨き粉味

なんです。

いかにも突っ込み待ちのパッケージと合わせて、
ちょっと話題になって人気が出ないかなあ、という高梨乳業の思惑が透けて見えますが、

残念ながら、絶対に人気は出ないと思います。
だって、不味すぎるんだもん。

夏休み

先週一週間夏休みをいただいておりました。

ご迷惑をおかけした方もいらっしゃるかと思います。この場を借りましてお詫びさせていただきます。

ただ、休みだからといって何をしたわけでもなく、家の片づけをしたりしてボォーっと1週間を過ごしていました。そのぶん家はピカピカになりましたが、42歳の夏休みは一生に一度しかないのにホントにそれでよかったんでしょうか?

普段、家でゴロゴロしている息子に「15歳の夏は一生に一度しかないんだから、もう少し前向きなことをしろ」と説教をすることが多いので、15歳の夏も42歳の夏も一生に一度という点では同じかと、ちょっと考え込んでしまいます。

まあ、べつに42歳の秋も冬も、43歳の春も一生に一度なんですけどね。

児玉龍彦先生

ここ数日、児玉先生がニュースに出てらっしゃいますね。
20年ぶりくらいに、ご尊顔を拝見して大変懐かしい気持ちになりました。

私が先生にお会いしたのは学生実習ときで、当時先生は第三内科(東大でも一番のエリートが行くところです)の病棟医長でした。

先生は、その頃すでに華々しい研究の成果を収めておられ、噂では薬剤の特許も持っているとかなんとかで、東大でも一、二を争う天才なんだと友人に教えてもらった記憶があります。

先生は単に優秀だったというだけではありません。
そのころ研修医の環境はけっして良いものとはいえず、とくに医師勤務室の椅子なんかはボロボロのパイプ椅子みたいなヤツでした。ところが第三内科だけは当時珍しい5本足の座り心地のいい椅子で、これは「若い医学者にも良い環境を与えるべき」という児玉先生のお考えから、児玉先生が私費で寄贈なさったものだったそうです。

今回の児玉先生の一連の御発言・御活動も、先生の公共心や正義感にあふれたものだと納得できます。ここのところ東大の学者の頭を抱えるような発言が続いておりましたので、ほっと胸を撫で下ろすことができました。

ちなみにその第三内科での学生実習のとき、当時から私は皮膚科志望で他の科の勉強に非常に不熱心でした。児玉先生からの質問にもほとんど答えることが出来ません。
あまりの不出来に呆れた児玉先生から、
「キミは絶対、皮膚科以外の道に進んじゃダメだからな」
と、きつく言い渡されました。……ダメじゃん
それで、そのときの指示を守って、私は迷わず皮膚科に入局し、今に至っております。つまりいってみれば児玉先生は森皮フ科クリニックの産み親なわけです(まあ、なんだかネガティブな産みの親ですが)。

とにかく、聡明で正しいことを言う先生でした。
もういっそのこと児玉先生が総理大臣になってくれればいいのに……

暑中お見舞い

暑い日が続きますね。
でも、6月のほうが暑かったような気も・・・

皮膚科のクリニックというものは、一般的に暑いときは非常に混雑するもので、六月、七月とずいぶんご迷惑をおかけしたかと思います。

ただ七月下旬になって、どういうわけか落ち着きを取り戻してきました。ここ数日は比較的余裕を持って診察が出来ており、ほっと一息です。

8月になると、新しい増殖因子美容治療というのが始まります。ちょっとびっくりするような新治療です。またにきび外用の治験なんかもやるようになります。また忙しくなるかもしれませんが、よろしくお願いします。

チーズ

先日、ちょっと変わったチーズをいただきました。
変わったというか、本格的な、というほうが正確かもしれません。

おそらくフランス産(私はフランス語はわからないのですが、嫁がラベルを見てそうらしいと主張しました)で、半分以上が緑色のカビに覆われています。

私も嫁もチーズは大好きで、お互いのんびり出来る時に食べようね、決して一人の時に食べないようにしようねと牽制し合っていたら、あっというまに月日が流れてしまいました。

そして、ある日。
冷蔵庫の中から、賞味期限を三ヶ月ほどオーバーした本格派チーズが発掘されることになったのです。

「どうする?」と私。
「まあ、チーズは元から腐ってるもんだし、大丈夫でしょ」と嫁。

たしかに冷蔵庫に入ってましたし、ビニールで梱包されているものなので、問題はなさそうです。ところが!

「よし、じゃあ、開けてみるよ」
と、ビニールを空けた途端、あたりに強烈な臭いが立ち込めました。
完全に腐ったものの匂いです。しかも、チーズはなんとなく溶け掛かっていて、しかもカビだらけ

「こ、これは・・・」
「ちょ、ちょっとキツいわね」
さすがの嫁も引き気味です。
しばし、顔を見合わせて

「ちょっとくらいなら平気だよね」「ちょっとくらいなら平気でしょ」

さすが、20年一緒にいると息もピッタリです。

「あなたが倒れたら大変だから、まずアタシが食べてみる」
嫁は健気にもそう言って、まず一口。

「・・・・ちょっと、微妙。大丈夫な気もするし、完全にアウトな気もする」
「完全にアウトって、ヤバいじゃんか」
「でも、もうちょっと食べてみないとわかんないな(パクッ)」
「マジかよ」
「うーん、やっぱ微妙だなあ(パクッ)」
「おまえ、ひょっとして一人で食っちまうつもりじゃないだろうな!」
嫁の企みにようやく気がついて、私もとろけかかったチーズを口に入れました。

すると、牛乳を搾った雑巾の臭いが口の中いっぱいに広がってきて・・・

「美味い!!」

食べ物は腐りかけが美味いといいますが、これは完全に腐り終わっています。でも、その美味いこと!

そこから、嫁と私でむさぼるようにチーズを食べ続けました。

すると、あまりのくさい臭いに何事かとやってきた娘と息子が

「おとうさん、おかあさん、それヤバイよ。絶対食っていいモンじゃなよ!」
「パパ、ママ、やめて! 死んじゃうよ!!」

顔を蒼くして、私たちを止めにかかります。しかし半べそになった娘を尻目に、とうとう二人で完食してしまいました。

その後、幸いにして私も嫁も体調を崩すことはありませんでした。
しかし結局、あのチーズが腐っていたのか、それとももともとああいう味と臭いだったのかは、わからないままです。・・・食べ物って奥が深いですねぇ・・・

もうすぐ七夕ですね

毎年恒例の願い事短冊紹介です。

今年は、座間街道沿いにあるツタヤさんの入り口にある七夕飾りを覗いて見ました。

例年、仮面ライダープリキュアになりたい・会いたい子供たちや大きいお友達は沢山いるんですが、それらのヒーローを抑えて、今年一番多かったお願いは

「嵐のコンサートに当たりますように!」

というものでした。
嵐のコンサート、本当に手に入らないそうですね。他のアーティストと違ってヤフオクなんかにも出てこないそうですし。
神様にお願いする人すらこんなに多いんじゃ、ドンダケ競争率高いんだって話ですよ。

あと長引く不景気を反映してか、

「暮らしが楽になりますように、」

というのも結構ありました。
こんな状況なのに、政治家たちは税金を上げることばかり考えているっていうのが不思議でしょうがありません。

他には、

「ママとパパが仲良くなりますように」

こういうのも毎年ありますが、……もしかして毎年同じ子供が書いてるわけじゃないですよね。だとしたら、淋しいです。「……ああ、去年も仲良くなってくれなかった……今年こそ!」って、そんなわけないか

あと、

「本が欲しい」

はい、ツタヤの入り口まで来てますから、階段上れば本は一杯ありますよ。

最後に、

「空の奇跡SCを入荷してください」

はい、それは短冊に飾るんじゃなくて、店員さんにお願いしてください。

ちなみに私の願いは、ダントツで

原発が早くなんとかなりますように!」

これはきっと、皆さんそうですよね。

父の日

父の日に、娘がプレゼントをくれました。
お手製の携帯電話を入れる袋です。

家庭科で習ったという波縫いが駆使してあり、
一見したところボロきれにしか見えませんが、私の宝物になりました。

ちなみに、息子からは一言、

「お父さん、父の日、おめでとう!」

いやそれ、根本的に間違えてるから!