最近、患者さんを診察室にお呼びするのにマイクを使い始めました。
マスクをしていて大声を出すのがしんどくなったからです。
基本的に私は診察中ずっと喋りっぱなしなので(それでも限られた時間で伝えたいことの半分も話せていないのですが)、声を出す力をそちらに使いたい。
以前は、そんなこと気にもしなかったんですけどねぇ。
年なんでしょうか?
もうすぐ私も53歳です。
まだまだ若いつもりですが、診察に眼鏡型ルーペとヘッドライトが欠かせなくなっています。でも、その新しいヘッドライトのおかげで手術なんかは以前より快適にできるようになってるんですよね。光治療の時の細かいシミも見つけやすくなりました。
私が医者になったのは平成6年。もうそろそろ30年になります。
よく医学は日進月歩といいますが、皮膚科の世界には30年ずっと治療が変わらない病気も少なくありません。
魚の目の治療なんかは、今でもハサミで除去するしかありません。
ルーペとライトのおかげでこの30年で一番上手に魚の目の除去ができていますが、医者になったばかりのころは、まさか30年経ってもこんなことしてるとは思わなかったなあ。もっとスマートな治療法になっているだろうと思ってました。
まあ、これからも私は私のやり方で頑張って皮膚の病気を治していこうと思います。
新しいことは取り入れていくつもりですが、基本的なスタイルを変えることはできませんからね。
できるだけ多くの患者さんにできるだけ多くの情報を伝えつつ、できるだけ職員を残業させないように時間内に診療を終わらせる。そうすると、どうしても早口で喋り倒す感じになっちゃうんですよ。
ご不便をおかけすることもあるかもしれませんが、よろしくお願いします。