今日も寒いですね。
一年で一番寒いこの時期は、クリニックには凍瘡(しもやけ)の患者さんがいらっしゃいます。
手指や足指、耳介などが赤紫に盛り上がって、痒かったり、痛かったり。
でも、わたしが子供の頃(40年ほど前)って子供も大人ももっと「しもやけ」になってましたよね。
しもやけは寒さで血液循環が悪くなることで起こる病気ですから、どこの家庭でも普通に温水がでるようになったり、暖房設備がしっかりしたり、そういうことで病気の発症が抑えられているのでしょう。
だんだん患者さんの数が減って、わたしが医師になった20数年前には外来でしもやけの患者さんを見ることはずいぶん少なくなっていました。
そして今、かつて一般的だった「しもやけ」という病気が馴染みのない疾患になったせいで、今度は「しもやけ」を知らない患者さんが増えています。
「しもやけですよ」と説明しても、「なんですか、それ?」と言われたり。
これも時代の流れなんでしょうか。