救急車

はずかしながら救急車のお世話になることがありました。

1ヶ月前の木曜日、家で録画していたアニメを見てたときのことです。
ラブライブ二期の第一話。
オープニングからいきなり、ほのかちゃんが生徒会長に選ばれていました。
大丈夫か、音の木坂学園!?
心配になってると、急に手が震えてきました。
それほどまでに新生徒会長がショックだったのか?
と思いきや、寒気がして震えが全身に広がったんです。

あわてて体温をはかると40度超えていました。
実は歯槽骨に炎症を起こしていて(ようするに虫歯ですね)
抗生剤を飲んでごまかしていたんですが、
ここ数日薬を切らして腫れがひどくなっていました。
さらに震えが強くなり、ちょっとしたけいれん状態に……

(これはちょっとヤバいな)
ちょうど家に誰もいなかったので、救急車を呼ぼうとしましたが、
なんといっても手が震えるので119番を押すのも一苦労です。
ようやく通じたと思ったら、声が震えて話がロクに通じません。

「大丈夫ですから、落ち着いて話してください」
いや、気持ち的には十分落ち着いているんですが、震えて話せないだけなんです。

何とか事情を説明して、救急車が来てくれることになりました。
到着までの間、保険証と財布、それから携帯電話、必要なものを準備し、
あと家の鍵を開けておきます。
そこまで頑張ったところで、いよいよ動けなくなりました。
(でも、まあいいか。あとは救急隊が来てくれれば・・・)
ぐったりと床に倒れこんで・・・重大なミスに気がつきました。

アニメが映ったまんまです。
55インチの液晶テレビでは、ミューズの9人が歌い踊っていました。
なんでも、ほのかちゃんがラブライブに出ないとかってモメています。

平日の真昼間からリビングに流れる深夜アニメ、そして床に倒れたおっさん。
(これ、救急隊が見たらドン引きだよなぁ)
しかし、リモコンを押す力も残っていません。

結局、救急隊が来るまでテレビはそのまんまでした。