飲んじゃダメ

今年は、暑いせいか炭酸飲料がうれているそうですね。
そのため、飲料メーカー各社、炭酸入りドリンクを新発売していて
生茶スパークリング」とかソイッシュとか
微妙な味の飲み物が町にあふれかえっています。

私は新しいもの好きなので、目に付くものがあると
まず試してみるんですが、
どれも、ちょいマズ……というか

一口目は美味しいんだけど、後味が気持ち悪いとか
馴れれば飲めるんだけど、馴れるまで我慢できないとか

そりゃあ、もし本当に美味しいものだったらとっくに商品開発されてますよ。たとえばコカコーラ社なんかは日本に出来てもう五十年たってるわけですからね。五十年いろいろと試してきたはずで、いまさら新しく美味しいものが出るわけがない。

そんな中、おそらく商品開発部がヤケクソになった結果であろう商品を見つけました。

高梨乳業さんの

スースーウォーター

このドリンクは、今までにない全く新しい味です。
・・・いや、正確には違います。皆が良く知っている、毎日味じわっているものの味です。

私が何を言いたいかと言うと、

つまり、このドリンク、歯磨き粉味

なんです。

いかにも突っ込み待ちのパッケージと合わせて、
ちょっと話題になって人気が出ないかなあ、という高梨乳業の思惑が透けて見えますが、

残念ながら、絶対に人気は出ないと思います。
だって、不味すぎるんだもん。

夏休み

先週一週間夏休みをいただいておりました。

ご迷惑をおかけした方もいらっしゃるかと思います。この場を借りましてお詫びさせていただきます。

ただ、休みだからといって何をしたわけでもなく、家の片づけをしたりしてボォーっと1週間を過ごしていました。そのぶん家はピカピカになりましたが、42歳の夏休みは一生に一度しかないのにホントにそれでよかったんでしょうか?

普段、家でゴロゴロしている息子に「15歳の夏は一生に一度しかないんだから、もう少し前向きなことをしろ」と説教をすることが多いので、15歳の夏も42歳の夏も一生に一度という点では同じかと、ちょっと考え込んでしまいます。

まあ、べつに42歳の秋も冬も、43歳の春も一生に一度なんですけどね。

児玉龍彦先生

ここ数日、児玉先生がニュースに出てらっしゃいますね。
20年ぶりくらいに、ご尊顔を拝見して大変懐かしい気持ちになりました。

私が先生にお会いしたのは学生実習ときで、当時先生は第三内科(東大でも一番のエリートが行くところです)の病棟医長でした。

先生は、その頃すでに華々しい研究の成果を収めておられ、噂では薬剤の特許も持っているとかなんとかで、東大でも一、二を争う天才なんだと友人に教えてもらった記憶があります。

先生は単に優秀だったというだけではありません。
そのころ研修医の環境はけっして良いものとはいえず、とくに医師勤務室の椅子なんかはボロボロのパイプ椅子みたいなヤツでした。ところが第三内科だけは当時珍しい5本足の座り心地のいい椅子で、これは「若い医学者にも良い環境を与えるべき」という児玉先生のお考えから、児玉先生が私費で寄贈なさったものだったそうです。

今回の児玉先生の一連の御発言・御活動も、先生の公共心や正義感にあふれたものだと納得できます。ここのところ東大の学者の頭を抱えるような発言が続いておりましたので、ほっと胸を撫で下ろすことができました。

ちなみにその第三内科での学生実習のとき、当時から私は皮膚科志望で他の科の勉強に非常に不熱心でした。児玉先生からの質問にもほとんど答えることが出来ません。
あまりの不出来に呆れた児玉先生から、
「キミは絶対、皮膚科以外の道に進んじゃダメだからな」
と、きつく言い渡されました。……ダメじゃん
それで、そのときの指示を守って、私は迷わず皮膚科に入局し、今に至っております。つまりいってみれば児玉先生は森皮フ科クリニックの産み親なわけです(まあ、なんだかネガティブな産みの親ですが)。

とにかく、聡明で正しいことを言う先生でした。
もういっそのこと児玉先生が総理大臣になってくれればいいのに……