探偵小説の「どんでん返し」とは、

荻原浩さんという作家さんの「ハードボイルドエッグを読みました。

「ハードボイルドエッグは、推理小説というよりは、探偵小説です。

探偵小説といえば、ラストの「どんでん返し」が醍醐味だ、と思います。

私が覚えている中で、一番のどんでん返しは、

ジョン・ダニングの「死の蔵書」のラストです。

(ちなみに、二番目は、ファイナルファンタジー7のクラウドが実は・・という奴です。)

「ハードボイルドエッグ」では、久しぶりに、目が覚めるような どんでん返し を味わいました。

ネタばれしない程度にいいますと、

主人公は、マーロウにあこがれるしがない探偵で、望まずしてペット探し専門となっています。そこに現れたのは、美人でナイスバディな秘書(と紹介するきまりのようです)。探偵と秘書は、いつのまにか、殺人事件に巻こまれて、ヤクザと対決する羽目に・・・

主人公の情けないおじさんぶりが、この年になった私には、ずっぽり共感できます。

また、探偵と秘書の掛け合いも小気味良く、読みやすいつくりです。

「こんな探偵小説はじめてだなー。」

そして、とうとう、クライマックス

事件の真犯人が明らかに、

と、そこで、思いもしないどんでん返しが!

「犯人は、○○さんなんだ!」

なにー!

なんと、その真犯人には、あきらかに見覚えがあります。

??俺は、この犯人を知っている・・・??そういえば、

「この本、前読んだことあるじゃん!」

そうです、以前に一度読んだことのある本だったんです。

うちに帰って、本棚探したら、やっぱり同じ本がありました。

まさか、ラストの謎解きになるまで気がつかないとは・・・

ぼけているのか・・・私は?
読み終わって、背筋が凍る、なんともスリリングな一冊でした。
(誰がうまいこと言えと、)